黒子のわっさん

しょうもない今日も、、はい。 

企業の課題でリモートというお題で600字

A氏は事務作業の効率化を図る機械の営業をかれこれ10年続けている。同期が皆結果を残し出世していく中で、営業力が無いA氏はひたすらに訪問し数をこなすことで何とか売り上げ目標を達成することが出来ていた。頑張ることだけが取り柄のA氏は、睡眠時間を削り訪問企業のリストを作っていたが、他の営業社員が定時で上がり同じ目標を難なくクリアしていたことから、会社からは残業として認められていない。精神的にも肉体的にも限界が近かった。そんな中、A氏に転機が訪れた。何かよくわからないが最近ウイルスが流行っているから、リモートでの営業に切り替えなくてはいけないらしい。こちらに人が増えてきた原因と同じだ。移動時間がない分より多くの企業に訪問することが出来ることはA氏にとって大きなメリットであり、同期に追いつくチャンスである。A氏はとにかくリモート営業を行った。この時期に結果を残さなければ、今後自分に未来がないことがA氏は理解している。気づけば週の睡眠時間は合計しても10時間を満たしていなかった。しかし、もう休んだ方がいい。

 そんなある日、A氏のもとにとあるメールが届いていた。

「こちらも人が増えてきたので、貴社の商品が気になっていました。実際にあなたに会ってみたい。こちらは準備が整っていますので、ご都合がつきましたら下のリンクにアクセスしてください」

どうやら最近の天国もリモートが推奨されているらしい。